2011年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近のトラックバック

2011年11月12日 (土)

「巨人を倒す」というカタルシス :: 巨人内紛 ::

“巨人内紛”を斬る!渡辺会長と清武代表どっちが悪い?

この問題にどちらに非があるかはともかく、更なる野球人気の低下に繋がる出来事になるでしょう。

ナベツネに対して老害と揶揄する声が昔から絶えませんが、野球をエンターテイメントの側面から見れば、あそこまで分かりやすい悪役いることは、本来はプラスに繋がるはずなんですよね。強大な悪役をゲームという戦いの場で倒す、というカタルシスこそ、スポーツエンターテイメントの醍醐味だからです。

海外サッカーに目を向けると、その趣は顕著です。スペインではレアルが馬鹿みたいにお金を使って補強を毎年行うことで周りから批判を浴びたり、イタリアではこの前辞めてしまいましたが首相がサッカーチームを持っていたり(ACミラン)、ドイツではバイエルンが毎年、前年強かったチームから良い選手を引き抜いたりと、伝統のある国は、もうこれでもか、という位、分かりやすい悪役っぷりを演じてくれるチームがあります。これらのチームは、憎らしいほど強く、他のチームの強大な壁となって立ちふさがり、分かりやすい対立構造を生み出す柱となってくれるわけです。

で、日本の野球に、もう一度目を向けると、近年の巨人は強大な壁となるべきにも関わらず、余りに脆いんですよね。ストッパーが弱いのは今に始まったことではなく、また、ここを弱点としておくと、相手チームに「もしかしたら倒せるかも」という期待を抱かせられるため、エンターテイメント性から見れば良いことなんですが、守備のミスが多いっていうのが良くないですね。最後の大ボスにスキがあっては白けてしまいます。

話を本題に戻しますと、今回の内紛のキッカケは、清武代表としては留任を決めていたあるコーチをナベツネの鶴の一声で解任しようとした、というものに対してだそうです。

確かに、一般的な観点からいえば、会長職の人間が現場に口出しすることは、好ましいことでは無いのかもしれません。ただ、「巨人たるもの憎らしいほど強くあり、他球団の脅威になるべし」が、日本のプロ野球の柱となっている以上、イマイチだった今年の結果でコーチを留任させる、ということが正しいかどうか?、という点に関しては微妙で、外野から口出しされてもおかしくない判断です。

また

背景に原監督の編成への不信感…清武代表との間に深い溝

なんて、話もあります。清武代表は会長の経営陣への介入はコンプライアンス違反、と訴えた訳ですが、現場と現経営陣が対立していて、会長が現場側に味方について対応を行ったのであれば、コンプライアンスと別の見方をした場合、どちらが正しいのかも、難しいところです。

語弊を承知で書くと、今の巨人のように、大企業でも死に体寸前の業種の場合、些細なコンプライアンスを守ることよりも、会社の利益を追求すべきだと考えています。特に巨人は、他の球団とは違い、球界全体を支えなければなりません。今年、セリーグを優勝したのにも関わらず、落合監督が解任された訳ですが、その原因も巨人が弱いことと無関係では無いと考えています。中日の前に巨人が立ちふさがれば、中日にとって、勝つことが正義になり、勝利自体が価値を生むんですが、立ちふさがる相手がいないと、勝つ+αを求められてしまうわけですが、落合監督はそれが出来る監督ではないですからね。「巨人の強さ」っていうのは、他の球団の人事すら左右するわけで、それを考えたら、会長職が、このような仕組みを理解出来ていない経営陣を無視して勝手に判断を下すこと位、些細なことではないでしょうか?

芸能界では、暴力団排除の動きが出てきたりなど、最近のエンターテイメント企業は、クリーンさを全面に出そうとしていますが、残念ながら、人間が好むものって、下ネタだったり、人の悪口だったり、クリーンとはかけ離れたところだったりします。ナベツネは、その辺を分かった上で様々な発言を行っているようにも見え、まだまだプロ野球には欠かせない人材でしょう。

昔は、ナベツネの悪口なんて、サラリーマン同士のコミニュケーションツールだったと思うんですけど、最近では、本気でナベツネを排除しようとする人がいて、で、そういう人が球界にいたりするわけです。この前のドラフトで、菅野を日ハムが奪った訳ですが、あれも最悪でした。菅野が巨人に入って活躍すれば、そこでまた分かりやすい物語が生まれて、観客を呼べるはずだったんですが、この機会を失ってしまいました。ドラフトにおける、暗黙の了解がクリーンな訳はないですが、今のプロ野球はクリーンかどうか言っている場合じゃないと思うんですけどね…。

2011年11月 7日 (月)

クリエイターとユーザーの間で :: スーパーマリオ 3Dランド ::

ブームに溺れた任天堂、浮沈のカギ握る「サービス化」

10月に四半期の決算で不調が発表されたことを受け、上記のように、NDS、3DSが不調な原因として、スマホにユーザーを取られている、なんて、検証が各所で見受けられます。が、原因はそんな難しいことではなく、単純に面白いゲームが3DSで出ていないから、という至極、当然の理由から来ていると考えています。

なので、先週発売された「スーパーマリオ 3Dランド」のデキは、今後の任天堂を占う上で重要なソフトとなりました。やっぱり任天堂のハードには何はなくとも「マリオ」が無いと始まらないですし。

ということで、3Dランドを購入して遊んでみました。

NDSのNewマリオの出来に不満だったので、出来を結構心配していたんですが、今回は、かなり面白かったです。この土日で、所謂「表面」はイッキにクリアしてしまいました。この出来であれば、今年のクリスマスからの3DSは、12月に発売される「マリカー7」と合わせて、2005年のNDSのように、突然の品薄がかなり続くことが予想されます。

***

ただ、思い出補正もあるんでしょうが、ファミコンのマリオやマリオ3、マリオワールドと比べて、って言われると、やっぱり、これらの方が面白かったなあ、と感じます。

3Dランドの不満は蛇足感ウワベのオマージュの嫌らしさです。

蛇足感の根本は、この開発チームが、このソフトをきっかけに「マリオギャラクシー」等の本格3Dマリオの世界に引き込もうとする仕掛けから来ているものと思われます。今回、3Dマリオの面白さを味わってもらうために、ある程度スターメダルを取らないと最後まで進めないような作りになっているんですが、スターメダルは取っても取らなくても良いような仕様にしておいて欲しかったですね。

例えば、マリオワールドのドラゴンコインは5枚集めれば1upするわけですが、取らなくても特に問題はありません。しかも、大抵、取りにくいところにあって、1upを狙うために取りにいったのに、1機失ったり、意地になると、何機失っても取ろうとしたり、っていう本末転倒なことが良く起きます。ただ、一回取りにいくと決めたら(大抵、1機失ったタイミングなんですが)、まず引けなくなるんですよね。取らないで見過ごすと、ゲームの開発者に、馬鹿にされた気になるからなんでしょう。それが、今回のように必須と言われた途端、取りにいくのが面倒になるんですよね。

こういう差が、ゲームの面白さを分ける部分だと思うんですが、ゲームの本質よりも、このゲームに背負わせたメッセージを優先させてしまったことが少し垣間見え、少しストレスを感じました。

上辺のオマージュの嫌らしさの根本は、多分、この開発メンバーが、売り上げが見込める2Dマリオより、自分たちの開発している3Dマリオの方が絶対面白い、っていう自負というか負い目というか、があるからでしょう。

ワールド選択の画面で初代マリオのドット絵が動いたり、ドット絵の面があったり、ゴールポールを作ってみたり、パッケージに「新しいのになつかしい」と書いてみたりなど、随所に2Dマリオ世代を煽る仕掛けが随所に備わっている訳ですが、どれも今回のゲームに必要な要素か、と言えば、疑問です。今回の2Dと3Dをつなぐシンボルとなったゴールポストですが、ボスステージにゴールポストは、やっとボスを倒した、っていう達成感に水を指す感じがするし、助けたキノピオ達にお礼を言ってもらって、次のステージに進む、という方が、演出の流れとしても自然だと思います。

ファミコン世代は、親になっていたり、独り身でもお金はそこそこ持っていたり、なので、ここへ訴えるのはマーケティング的には重要だとは思います。が、マリオっていうゲームは、余りゲームを知らない小学生〜中学生に対して「ゲームって面白い」っていうことを数ある娯楽の中から選んでもらうための起爆剤であるべきで、その視点から言えば、余計な演出だったし、もう少しやりようがあったように感じます。

***

随所にリンクを張りましたが、「社長が訊く『スーパーマリオ 3Dランド』」を読むと、今回の3Dランドのマリオ操作の仕様変更に、心から納得出来ていない感じが透けてみえます。それが、少し安易なオマージュやマーケティング重視の戦略を平気で取り入れている要因でしょう。作り手に自信があれば、コスプレ芸能人をトップに持ってくるようなHP Topは、断固拒否すると思いますし。

ただ、初期マリオをやってきたユーザーからすると、今回の操作仕様こそが、3Dになったマリオに望んでいたことなんですよね。この作り手の思いとやり手の思いが交わらない、って部分は、どの仕事においても最も難しい部分でしょう。ただ、これを妥協点として解消しないで、しっかり納得した上で進めれば、もっと良いものが出来たような気がするだけに、本当に勿体なかったです。

2011年10月14日 (金)

iOS5 不具合報告 :: ミュージックで音楽が再生されない ::

色々書きたいこともあるんですが、不具合情報だけ。

昨日、iPhone3GSのiOS5をバージョンアップしたところ、「ミュージック」で幾つか聴けない曲がありました。

ネットで検索したところ、同症状の人が居る模様で、解決策も書いてありましたので、紹介します。

*症状*
iPhoneの「ミュージック」で幾つかの曲が再生できない。

*原因*
「ビットレートの高い曲を128kbps AACに変換する」で、変換された曲がこうなる模様。

*解決策*
iPhoneをPCと接続し、左の「デバイス」から接続されたiPhoneを選び、「概要」タブを開いて、下の方までスクロールし、「オプション」項目の「ビットレートの高い曲を128kbps AACに変換する」のチェックを外して同期しなおす。

iTunes10.5の初期が、どうも上記の設定っぽいので(未確認)、注意してください。

***

また、バージョンアップした直後は、メモリを食いまくったせいか、異常に動作が遅くなりました。バージョンアップを終えたら、電源を落として再起動した方が良さそうです。

2011年10月 6日 (木)

タッチの次 :: iPhone4S ::

iPhone4S@Apple Japan
iPhone4S@USA

ということで、昨日、iPhone4Sが発表されました。私の予想に反して、auはsoftbankと同時発売で、日経の記事でトバシだったのは、「iPhone5」という名前でしたね。

昨日は、午前2時の発表会の様子をEngadgetのテキストを見つつ、ITmediaの同時翻訳USTREAMを聞いていた感じでは、iPhone4Sの紹介で、一番力を入れていたのは、「Siri」という音声制御でした。USAのサイトでは、Siriが最大の特徴として謳ってますし、今回のプレゼンのサブタイトルの「Let's talk iPhone」は、「iPhoneのことを話す」と「iPhoneと話す」のダブルミーニングだったことからも伺えます。まだ日本語には対応していないということもあり、日本のサイトでは大きく紹介されていませんが、このプレゼンの力の入れ方を見ると、これまでずっとタッチ操作に力を入れてきたAppleが次の操作技術として、音声操作に力を入れていくのではないか?とも受け取れるくらいの勢いでした。

日本人は隙間無くならんだ小さいボタンをパチパチ打っていくという作業が得意な人種なので、人のアクションをコンピュータが読み取るっていう技術の必要性を感じないんですが、欧米企業は好きですよね。KINECTとかも、アメリカならでは、という感じです(最初は、ソニーが出していたわけですが)。私も興味本位で使ってみても、どこまで実用で使うかは…、と感じています。

これも進化し、上手いヒネリがあれば、使い勝手も変わってくるはずなので、日本語対応も含め、今後を楽しみに待ちたいと思います。一方で、イマイチ先が見えないと感じたら、全く無かったことにするのも、Appleの特徴ではありますが、それらも含めて、動向も見守りたいです。

他の進化に関しては、概ね予想通り、W-CDMA, CDMA2000が一緒になり、CPUはA5、カメラも進化し、ストレージも遂に64GBまで登場と、順当なものでした。ディスプレイはもう少し広くなるかな、とも思ったんですが、ここは4と一緒で、この差がないことで「iPhone5」で無く「iPhone4S」というネーミングになったんでしょう。

3GS持って2年経っていることもあり、購入する予定です。iOSデバイスは、1st iPod touchからで、そこからの2nd touch、3GSと手にしてきてからの4Sになりますが、それまでの体感速度アップに比べると、少しかな、と思っています。

2011年10月 1日 (土)

次の一手は? ::au & Softbank新製品発表 ::

ソフトバンク2011年度冬春モデル@ITmedia
au 2011年秋冬モデル11機種@ITmedia

今週、ソフトバンク、au、共に新携帯が発表されましたが、皆、10/4の発表会を心待ちにしており、殆ど見向きされていないような状況です。日経の暴発に、auの各メーカーは、頭を抱えたことでしょう。

ただ、現在、急速に増える広域無線ネットワークのトラフィックに対して、どのように対応していくか?、というトコロが両者とも明確になった発表会で、ナカナカ、見所がありました。

au : WiMAX(Max: 75Mbps)
WiMAX搭載携帯を4機種採用したことからも分かるように、WiMAXにトラフィックを逃がそうという戦略です。同じ戦略をアメリカのSprint社が行っています。4G世代の広域無線技術の中で一番最初に始まった技術なのでインフラが揃いつつあることがメリットですが、周波数が高いこと(2.5GHz帯)で回折に弱いこと、携帯向けチップセットに加えて、WiMAXのチップセットを携帯に乗せなければならないため、小型化、低電力化に不利なことがデメリットです。小型化に関しては、SIMカードを携帯に搭載しないことで、他のスマートフォンとほぼ同等のサイズを実現しているようです。

Softbank: HSDPA+@1.5GHz(Max: 21Mbps)&高速XGP改めTD-LTE(Max: 110Mbps)
4機種が、W-CDMA高速規格、HSPDA+の21Mbpsに対応しました。ポイントは、今までの2.1GHz帯でなく、1.5GHz帯に対応したことです。今まで使われていなかった帯域なので安定した速度が見込める一方で、例によって例のごとく、インフラがどれだけ揃うのかというのが課題でしょう。元々、インフラに悪評のあるSoftbankですし、この1.5GHz帯、世界でも余り使われていない「ガラパゴス」帯域だけに安価で基地局が手に入らない可能性が高く、尚更、インフラが整いにくいだろうことが、考えられます。そして、何よりSoftbankの命綱であるiPhoneが、この日本でしか使われない帯域に対応するのか?、という部分に疑問が残ります。実際、今回HSDPA+に対応した端末は国内メーカーの端末だけでしたし。

そういう意味では、高速XGAの方がソフトバンクの本命の高速化技術なのかもしれません。この高速XGA、Softbank発表の日に初めて知ってそれから色々調べていたんですが、次世代PHS技術というより、実質、中国のTD-SCDMA技術の次の技術であるTD-LTEそのものなんだそうです。そのため、一から新PHSインフラを国内メーカーから買うよりは、安価に基地局を手に入れることが出来るでしょう。(これは国内技術の空洞化に繋がるのかもしれませんが、日本の政治力でドコモの一強構造を崩せない(というより崩させない)以上、市場の選択としては、仕方の無いことだと思います。)
そして、iPhoneがTD-LTEに対応する、というウワサもあり、Softbankの本命はこちらの技術なのかもしれません。ただ、この利用予定の周波数、現在、2.5GHz帯と、電波の質としてはイマイチ。また、まだLTEが、まだ殆ど始まっていないこともあり、この周波数が主流の周波数になるとは限らず、1.5GHz帯と同様、ガラパゴス帯域になる可能性もあり、そうなると…、なんてこともありえるわけですが、この先は将来を楽しみにしておきましょう。

«au iPhoneの真偽と意図