相手の居ない一等賞 ::ルネサス、NECエレ合併::
■福田昭のセミコン業界最前線■
ルネサスとNECエレの事業統合は必ず失敗する
Impressからこのような過激なサブタイトルがついた記事に便乗して、この件について考えたいと思います。
私も、この筆者と同じように、この合併が成功するとは思えません。
とにかく、どちらも得意分野が被りすぎていることです。この2つのメーカーの合併することによる相乗効果が、まるで見えません。合併することで、売り上げ高が上がり、工場集約によるコスト削減が見込めるのでしょうが、どちらも会社側の都合でしかありません。
そして、その得意分野が独自アーキテクチャによる汎用マイコンという、今後、伸びが見込めない分野であることです。
市場の小型化の要求、また低コスト化の要求は、まだまだ続いており、その解決策として、色んな機能をどんどんICに取り込んでいくSoC(SystemOnChip)化の流れは、今後も益々続いていくのは間違いないでしょう。もちろん、メカ制御が必要な家電のようなシステムでは、わざわざ専用ICを作らなくても汎用マイコンだけで十分ですから、全く売り上げが無くなるということは無いでしょうが、システムがハイテクになればなるほど、メカ部は少なくなっていき、SoCが使われるわけで、技術が進歩したところで、汎用マイコンの売り上げが大きく伸びることが無いことは明らかです。
これから世界で戦っていくには、丸々、合併するのではなく、お互いの工場半導体製造部だけを合併して、プロセス技術で世界と勝負するファウンダリ会社にし、設計部隊は合併せず、汎用マイコンを作りつつ、ARM社のように両者の持つH8、SHや78Kなどのマイコンアーキテクチャのライセンスを社外に販売することがベストだったんではないでしょうか?
ARMがこれだけ広まっている中で、SoCにSHアーキテクチャを採用してくれるところを国外に見つけるのは、かなりの困難であることは間違いないでしょうが…。
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