スポーツ

2011年11月12日 (土)

「巨人を倒す」というカタルシス :: 巨人内紛 ::

“巨人内紛”を斬る!渡辺会長と清武代表どっちが悪い?

この問題にどちらに非があるかはともかく、更なる野球人気の低下に繋がる出来事になるでしょう。

ナベツネに対して老害と揶揄する声が昔から絶えませんが、野球をエンターテイメントの側面から見れば、あそこまで分かりやすい悪役いることは、本来はプラスに繋がるはずなんですよね。強大な悪役をゲームという戦いの場で倒す、というカタルシスこそ、スポーツエンターテイメントの醍醐味だからです。

海外サッカーに目を向けると、その趣は顕著です。スペインではレアルが馬鹿みたいにお金を使って補強を毎年行うことで周りから批判を浴びたり、イタリアではこの前辞めてしまいましたが首相がサッカーチームを持っていたり(ACミラン)、ドイツではバイエルンが毎年、前年強かったチームから良い選手を引き抜いたりと、伝統のある国は、もうこれでもか、という位、分かりやすい悪役っぷりを演じてくれるチームがあります。これらのチームは、憎らしいほど強く、他のチームの強大な壁となって立ちふさがり、分かりやすい対立構造を生み出す柱となってくれるわけです。

で、日本の野球に、もう一度目を向けると、近年の巨人は強大な壁となるべきにも関わらず、余りに脆いんですよね。ストッパーが弱いのは今に始まったことではなく、また、ここを弱点としておくと、相手チームに「もしかしたら倒せるかも」という期待を抱かせられるため、エンターテイメント性から見れば良いことなんですが、守備のミスが多いっていうのが良くないですね。最後の大ボスにスキがあっては白けてしまいます。

話を本題に戻しますと、今回の内紛のキッカケは、清武代表としては留任を決めていたあるコーチをナベツネの鶴の一声で解任しようとした、というものに対してだそうです。

確かに、一般的な観点からいえば、会長職の人間が現場に口出しすることは、好ましいことでは無いのかもしれません。ただ、「巨人たるもの憎らしいほど強くあり、他球団の脅威になるべし」が、日本のプロ野球の柱となっている以上、イマイチだった今年の結果でコーチを留任させる、ということが正しいかどうか?、という点に関しては微妙で、外野から口出しされてもおかしくない判断です。

また

背景に原監督の編成への不信感…清武代表との間に深い溝

なんて、話もあります。清武代表は会長の経営陣への介入はコンプライアンス違反、と訴えた訳ですが、現場と現経営陣が対立していて、会長が現場側に味方について対応を行ったのであれば、コンプライアンスと別の見方をした場合、どちらが正しいのかも、難しいところです。

語弊を承知で書くと、今の巨人のように、大企業でも死に体寸前の業種の場合、些細なコンプライアンスを守ることよりも、会社の利益を追求すべきだと考えています。特に巨人は、他の球団とは違い、球界全体を支えなければなりません。今年、セリーグを優勝したのにも関わらず、落合監督が解任された訳ですが、その原因も巨人が弱いことと無関係では無いと考えています。中日の前に巨人が立ちふさがれば、中日にとって、勝つことが正義になり、勝利自体が価値を生むんですが、立ちふさがる相手がいないと、勝つ+αを求められてしまうわけですが、落合監督はそれが出来る監督ではないですからね。「巨人の強さ」っていうのは、他の球団の人事すら左右するわけで、それを考えたら、会長職が、このような仕組みを理解出来ていない経営陣を無視して勝手に判断を下すこと位、些細なことではないでしょうか?

芸能界では、暴力団排除の動きが出てきたりなど、最近のエンターテイメント企業は、クリーンさを全面に出そうとしていますが、残念ながら、人間が好むものって、下ネタだったり、人の悪口だったり、クリーンとはかけ離れたところだったりします。ナベツネは、その辺を分かった上で様々な発言を行っているようにも見え、まだまだプロ野球には欠かせない人材でしょう。

昔は、ナベツネの悪口なんて、サラリーマン同士のコミニュケーションツールだったと思うんですけど、最近では、本気でナベツネを排除しようとする人がいて、で、そういう人が球界にいたりするわけです。この前のドラフトで、菅野を日ハムが奪った訳ですが、あれも最悪でした。菅野が巨人に入って活躍すれば、そこでまた分かりやすい物語が生まれて、観客を呼べるはずだったんですが、この機会を失ってしまいました。ドラフトにおける、暗黙の了解がクリーンな訳はないですが、今のプロ野球はクリーンかどうか言っている場合じゃないと思うんですけどね…。

2009年3月25日 (水)

義理と人情 ::原日本、優勝::

侍ジャパンを連覇に導いた指揮官の強い信念

今日の先発メンバーを改めてみると、驚きのメンバーですね。片岡、内川、栗原がメンバーに名を連ねています。

片岡は2年連続盗塁王、そして昨年の日本シリーズ影のMVP、内川は昨年頭角を現した首位打者と、ペナントレースでは実績はあるものの、ここ1,2年の話であって、所謂、国際経験など当然ない選手たちです。このメンバーで負ければ、ヤッパリ、西岡呼んでおけば、だの、松井稼を呼んどけば、だのの議論になったことが、容易に想像できますし、かなり強い信念を持っていないと、この采配は出来なかったでしょう。

まあ、ここまでは強い信念を貫いた、で説明できますが、栗原の先発が全く説明付きません。まだ、時差ボケも、まだあったであろうし、チームとずっと帯同していたわけではない、栗原のコンディションが良いはずは無く、実際、結果は三振、満塁でゲッツーと、いいとこ無しでした。

原采配が見事だったのは、「当日のコンディションを優先」という信念以上に、義理人情を優先させたことです。わざわざ急ぎで日本から来てくれたのにも関わらず、ベンチに座らせていたのでは、多くの選手が「じゃあ、なんで呼んだんだ?」って監督に対して不信感を抱くでしょう。プロである以上、そういう私情のようなものを持ち込んで試合に臨むことは許されないとされています。が、やっぱり、人間、そうはいかないと思います。ここで、わざわざ来てくれた栗原に敬意を称した原監督を見て、各選手は、原監督を胴上げさせたいと感じ、そして勝利をもぎ取れたのではないでしょうか?

全く理にかなった采配ではありません。非常に効率が悪い戦い方だと思います。が、日本人って、義理人情が垣間見えるときこそが、効率が悪かろうが一番力を発揮できるのではないかと思います。

今の日本人に何が足りないか、何をすれば日本人はまとまり活気付くのか、野球を通して、それを教えてくれた原監督こそ、今回の優勝の立役者でしょう。

2008年10月20日 (月)

監督の資質 ::CS3戦目::

ウッズ、球児から2ラン!中日が第2Sへ セCS第3戦

結果論になってしまいますが、9回からの藤川投入は、明らかに失敗でした。

藤川は、最後をしめることを託されたピッチャーです。同点で投入されたということは、最高12回まで投げなければならない、ということです。となると、スタミナを考えながら投げざるをえません。

そうでなく、監督から、「10回までで良いから完璧に抑えてくれ」と、言われたとしても、「じゃあ、自分のあと、誰が投げるの?」という疑問を抱きながらなげなければならないでしょう。

どちらにしたって、いつもの藤川の投球は期待出来ないのです。どんなに抑えなければならない場面であろうとも、最後のシメ以外で、ストッパーは投入してはいけないのです。この原則を守らず岩瀬を投入して負けてしまったのが北京五輪だったのですが、岡田監督は、そこから何も得られなかったようです。(あの時は、上原が抑えの役割でしたが。まあ、そもそも長い間、抑えをやってきた岩瀬に中継ぎをやらせることが間違いでしたね。)

巨人のミラクルのお膳立ての理由は、この采配に象徴されるように岡田監督の選手に対して100%の力を出してあげる体制が出来なかったことにあると思っています。負けたときにマスコミにこぼす岡田監督の自選手に対する批判もしかりです。現インテルのモウリーニョ監督は、口が良いほうではなく、試合に負ければ、審判の批判、相手監督の批判は止まりませんが、決してマスコミに対して自選手の批判はしません。これを行うと信頼関係にヒビが入るためです。言えば、マスコミも面白おかしく書き立てることも分かっていますしね。

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今日の試合のように、試合がギリギリになればギリギリになるほど監督の資質の差が現れてきます、今、野球界では、来年の野球監督を誰にするべきか、ということで盛り上がっていますが、その答えは、やっぱり今のCSなり日本シリーズでの采配を見ていれば、会議などしなくても見えてくるのではないかな、と思っています。

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個人的な要望を言えば、王監督が引き受けてくれる、というのであれば、それに越したことはありませんが、そうでなければ、原監督しかいないと思っています。星野監督は、現役、監督、共に期せずして「アンチ巨人」として戦っており、ある意味負けが許される立場でしか戦ってこなかったため、北京五輪で負けるということの重みを感じていなかったわけではないんでしょうが、敗戦の弁の軽さや、その後のボロ叩きに対して逆切れするなどを見ていると、やっぱり少し感じたり無かったのではないかな、と考えています(野村監督は、多分、やりたくてしょうがないのでしょうが、そういうことを分かっていて「王監督がいい」「自分はやらない」と言っているフシがあります。)。WBCという大会に対して、疑問を持つ声もあるとは思いますが、それでも優勝すればマスコミや世論はハッピーになれるし、負ければボロクソに叩かれるのは間違いありません。その覚悟は、巨人の監督をしたことのある人しか分からないと思っています。

2008年5月 6日 (火)

心理戦の結末 ::5/5 西武vs日ハム::

【評】西武、6点差を逆転 西8-日6

今年のパ・リーグの私の興味は、マーくん、岩隈という球界屈指の2枚看板を持つ楽天が、日ハム、ロッテ、ソフトバンクの3強に割って入れるかどうか、だったのですが、ペナントレースが始まってビックリ、現在、西武が首位です。ということで、GWで地元に帰ってきたということもあり、5年ぶり位に西武ドームに行って、西武の強さを、この目で見てきました。

漫画のような大逆転劇でしたが、この試合の決め手は、なんだかんだで監督の采配だったように思えます。要所要所でYahooの実況履歴を使って、現場で見て感じた試合のポイントを書いてみます。

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1回表: キニー大乱調
とにかくストライクが入りません。2ファーボール後内野安打+エラーで2失点。まあ、西武、今、強いとはいえ、こんな典型的な負け試合の日もあるよね、って、観戦に面白さを求めるのを諦めた瞬間でした。が、その後、小田に追加点を奪われたものの、何とか3点で1回を終えました。

2回表: キニー降板
最初のサプライズ采配です。アレだけ乱調だったのに3点で抑えたんだから、と思ったんですが、サックリ変えてきましたね。渡辺監督の考えとしては、キニーが抑えた、というより、日ハムの陽、鶴岡が打ち損じただけ、と判断したようです。
今日の日ハム打線は、6番までは3割近く打っているのですが、7,8,9番の打率が、2割1分以下と、メチャクチャ偏りのある打線だったんですよね。先発ピッチャーを1回3失点で変えるっていうのは、信頼関係を崩しかねない采配のようにも思えるのですが、単純な事実だけでなく、相手の状況もしっかり加味した上での判断には驚きでした。
それが功を奏し、2番手の大沼は、2回は無失点で切り抜けます。

3回表: 先頭打者に2ボールで細川マウンドへ
相手のスウィーニーは、初球からポンポンストライクを取って西武打線を手玉にとっており、このピッチングが日ハムの流れを作っているのは明らかでした。この流れを崩すには、やっぱりストライク先行のピッチングをしなければなりません。にも関わらず、ストレートでストライクが取れません。
この回も日ハムの大量得点かなあ、という空気になろうかという瞬間に、その流れをカッチリ切った細川の歩み寄りは素晴らしかったですね。フォローっていうのは、悪くなってからではなく、悪くなりそうな瞬間に入れることが重要なんですよね。ヒットやファーボールを出してからフォロー行っても、投手は小言言われ無くても状況は分かっている訳で、寧ろ逆効果になることもあるでしょう。伊達に伊東のつけていた西武の27番背負っている「わけではないなあ、と感心した瞬間でした。

4回表:細川、死球で出た森本の盗塁を刺す
この辺から、西武逆転の匂いがし始めました。この2つの細川のプレーは、本当に大きかったですね。序盤の負け試合雰囲気は、球場内には既にありませんでした。

4回裏: スウィーニーストライクが入らなくなる
あれだけ、簡単にストライクが入っていたスウィーニーがストライクを取れなくなります。これも試合の流れなんでしょう。西武はこの回、ヒットこそ出ませんでしたが、まあ次の回くらいには初ヒットが出るだろうなあ、という感じでした。3点差ならなんとか、しちゃうんじゃないかなあ、と思っていた矢先…

5回表: 大沼、ケガもあり3失点&降板
交錯によりケガをしたらしく、それもあってか3失点してしまいました。ただ、小田の2点目の2ストライクからのセンター返しは本当に見事で、あれでは大沼を攻められません。

5回裏: やっぱりストライクが入らないスウィーニーに魔の回が
5回に3点取ったとはいえ、その後、ピシャっと星野が抑えたこともあり、イマイチ、日ハムの流れにならず、やっぱり、スウィーニー、ストライクが入りません。そこで遂に西武に初ヒットが生まれ、細川に満塁ホームランを打たれてしまいます。

この時点で、日ハムは、ピッチャーを代えるべきだったように思えます。明らかに序盤と投球内容が悪くなっていましたし。にも拘らず、ベンチは動かず、マウンドに集まる様子もなし。結局、その後西武の3バッターが大振りしてくれたおかげで、その場はしのぎましたが、西武のイケイケムードは、そこから加速し始めます。

7回表: 星野、突然の降板
それまで、完全に抑えていた星野を、小田を三振にしとめた段階で降板させます。既に猛打賞の小田を三振にしとめ、これから乗っていく、という瞬間に代えたのも、またビックリで、本日2回目のサプライズ采配でした。
まあ、どこかで次の中継ぎに代えなければいけないわけですが、イケイケムードの中では、多大なプレッシャーになるわけです。が、状況は、2アウトランナー無しで、これから迎えるのは、当たっていない7,8,9番であれば、まあ、無失点で、ワンナウトは計算できるでしょう。たとえ、どんなに楽な状況でも、中継ぎピッチャーにとって、ワンナウトを取ることほど、落ち着けることはありません。翌々考えれば、非常に合理的な采配です。
周りのおじさんたちは、「何で」を連発していましたし、実際、早速、ファーボールを出すなど、不安定でしたが、小野寺は無失点で切り抜け、8回も少し危なかったですがキッチリ無失点で切り抜けます。

この辺の渡辺監督のシタタカさは凄かったですね。初回の3失点を、がっかり眺めているだけでなく、その後の采配に活かせないか、しっかり見つめ、実行に移すあたりに非凡さを感じました。

8回裏: 遂に逆転
私はワンナウトっていう漫画が好きなんですが、とはいえ、あれは漫画の世界の話で、心理戦に勝ったほうが試合に勝つなんていうのは、出来すぎだろう、と思っていましたが、まさか本当に現実に起こるとは…。追いついただけでも、ビックリだったのですが、同点に追いつき、球場が混沌となっていて、どこか緩んだ雰囲気になっている瞬間を見逃さず、ホームランを打ったGG佐藤の集中力には脱帽でした。

9回表: 小田に代打…
今日の当たっていた小田に代打には、首を傾げざるをえませんでした。確かに最後は、西武勝利ムードになっていましたが、初回の点の取り方を考えれば、今日は、日ハムは落としてはいけない試合でした。監督が先に試合を投げてしまっては、勝てるはずはありません。

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数字だけみれば、西武の強さは、ホームラン構成になるのかもしれませんが、実際に試合を見てみると、ホームランバッターが大勢居るということでは無く、如何に相手より心理的に上に立つか、ということを意識しながら戦っており、そのプレッシャーが相手ピッチャーに甘い球を投げさせている結果なのではないかなあ、という風に感じました。

今年の西武は、一味違いそうです。興味深く追って生きたいなあと思います、

2007年11月 4日 (日)

勝利が原点 ::完全試合問題::

落合監督「言わせておけばいい」 山井交代に賛否両論

色々あって、中国に出張していたのですが、たまたまこの試合を見れたのですが、9回の落合監督の采配は、やっぱり何ともいえないものがありました。ただ、岩瀬がきっちり抑えてしまったわけですから、納得せざるを得ませんね。

それまでパーフェクトに抑えていたんだから、9回も大丈夫だろう、と誰もが思うと思いますが、もちろん保証はないですし、過去に8回までノーヒットノーランで抑えていても、9回に打たれて、まさかの敗戦投手ってケースもありますし(参考動画)、動画を見てもらえば分かると思いますが、そのレアケースの張本人なら、交代も当たり前だったのかもしれません。8回の山井は、完璧に3人で抑えた、というより、何とか3人で閉めた、という感じで危なっかしい感じでしたし。

何しろ短期決戦ですから、ちょっとしたことで風向きが大きく変わります。例えば、2005年のプレーオフ最終戦、初芝のプロ野球人生最後になろうかという打席ではなった、奇跡としかいいようのない内野安打は、些細なプレーですが、ロッテの2005年のプレーオフ勝利、そして日本シリーズ優勝へ導いたビックプレーでした。

外野が騒ぐのも分かっていたと思いますが、それに捕らわれることなく采配を行い、しっかり結果を残した落合監督には、賞賛を送るべきではないかなあ、と思います。

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サッカーにしても野球にしても、プロにはエンターテイメントが求められるのは、当然だと思うんですが、ただ、エンターテイメントは勝利の上になりたっていることが大前提だと思っています。にもかかわらず、これを勝負を無視し、ちょっとしたトリックプレーを賞賛する声が多いことに大きな疑問を持っています。

長島茂雄さんが賞賛されているのは、V9戦士であることが大きく占めていると思っています。万年下位のチーム選手であったら、馬鹿なプレーをするな、と言われていることでしょう。昨年当たりからアレだけ賞賛されていたロナウジーニョに批判の声が集まり始めているのは、昨季リーガでバルサが優勝できなかったからです。バルサが勝っているときのロナウジーニョはファンタジスタなんですが、負けているときには、自分勝手なプレーヤーになってしまうのです。野球中継の視聴率が悪くなったのも、単純に巨人が弱いからです。

理想の戦い方、理想のプレーを求めたくなるのも分かるのですが、何よりも求めるものは勝利であること、そしてこれを手にしてから初めて理想が求める権利が得られるのではないかなあ、と思っています。

2006年6月19日 (月)

間違えたら「ごめんなさい」

<セ・リーグ>巨人抗議に回答 野球は「肉眼判定が原則」

個人的な見解としては,ビデオ見る限り,ベースを踏んでいるように見えますし,審判団も踏んでいるということを認識しているようです.ならば,ビデオ判定を今後取り入れるかどうか論議する前に,間違った判定をしてしまったことに対して,お詫びをすることが重要なのではないかな,と思います.

一方で,これのおかげでビデオ判定導入しろ,という巨人の態度も少々失礼かと思います.今回は,巨人に不利な判定でしたが,ときには助けられたこともあるでしょうし.

この間違った方があやまらず,間違いを犯されたほうが,その間違いを執拗につけこむ,という対立は,組織をグチャグチャにする典型的なものであると思います.幸い,まだペナントレースの中盤ですし,まだ一つの勝敗で優勝が左右する時期ではありません.また,巨人というチームは,王道で勝たねばならない宿命を背負ったチームであり,審判の判定一つで揺らいではならないチームです.

審判団は「ごめんなさい」,巨人は「次は気をつけてね」で済ませてほしいものです.というか,その程度で済む問題である,とお互い認識して欲しいものです.

2006年3月20日 (月)

WBCにおける功罪

まあ,いつもの如く,穿った見方をしちゃうんですが,結局,日本が決勝まで行けたのは,アメリカ有利に仕組まれたんじゃないか,という,今回のシステムのおかげで,韓国と3回も戦えたから,というのが,それまで世論で散々否定していただけに,何とも皮肉です.

日本と韓国の実力差は無いでしょう.それ故,モチベーションの違いが試合結果に表れるわけですが,アジア予選にしろ本大会予選にしろ,若干,なめてかかった日本と,特有の反日感情に加え,兵役免除という特権を求めて必死に戦う韓国では,得点差以上のものがありました.が,今日の試合は,3度は負けられないというプライドがかかった日本と,兵役免除が決まってホッとした韓国の差が出たと言えるかと思います.

ということで,来年以降も開催されるのであれば,様々な問題点が上がると思いますが,日本は,あんまり余計なこと言わないほうが,いいのではないかなあと思います.もし言うのであれば,「昨年は,システムのおかげで,決勝まで進出したんですが」みたいな前置きをして発言しないと,回りの国から総スカン食らう可能性があるでしょう.

と「罪」の部分を書いてきましたが,「功」の部分は,日本が決勝に進出するチームとして許される出来に仕上がっていることです.アテネのときは,何処となくチームがバラバラで,プロを送り込んだのに,散々な結果でした.この何処となくチームがバラバラというのは,プロ野球界全体に広がっていたもので,それがプロ野球人気の低下の最も大きな原因だと思っていました.例を挙げると,昨年の日本シリーズです.昨シーズンは,もう明らかに下柳が要所を締めたおかげで優勝できたのに,岡田監督はエースだからという理由で井川を第一戦先発させたわけですが,井川は連勝ストッパーに近く,体も全く絞れていませんでした.傍から見ていてそう感じるってことは,チームメイトは更に感じるはずで,それではチームがまとまるはずも無く,予想通りというか,初戦でボロ負けし,4タテでした.

こんなことが続くのを目の当たりにしていたのと,Jリーグが面白いこともあって,私自身,もはやプロ野球に興味が無くなりつつあったんですが,今回は,誤審疑惑以上に,韓国とガチンコで2回負けたことが,相当効いたようで,チームがまとまり,非常に応援したいと思わせるチームとなりました.オープン戦中の選手も相当刺激になっているように見えます.

今回の日本にとってのWBCは,決勝がどうであれ,チーム一丸となって戦うということを,体から思い出させてもらった,という点で,非常に有意義な大会となりました.この流れを自分のチームに持ち込んでいけば,必ずプロ野球の人気は戻ると思っています.

最後に,頑張れニッポン!

2006年2月14日 (火)

選手の雰囲気

いろんなスポーツを見ているんですが,結局,どのスポーツも,そのスポーツに対する姿勢が素晴らしい選手が,功績を残せるんじゃないかなあ,と思っています.

昨日も書いたように,日本にもそんな選手が増えてきているように思えます.例を挙げると,サッカーでは,田中達也,長谷部,巻,阿部,佐藤兄弟など,ポストシドニー世代で多く見られますし,ラグビーでは,矢富,曽我部,五郎丸を筆頭とする早稲田の選手,陸上では為末大,水泳では北島康介などです.

その一方で,今年のトリノの選手団には,このメンタルを持った選手が,どうも見当たらないんですよね.スケートの清水は素晴らしいのですが,流石に肉体的なピークを過ぎてしまっているので,メダルが取れても銅かなあ,という感じで,他は,実力はあっても,本番に弱そうなタイプだったり,唯の怖いもの知らずだったりで,試合前から,勝負が見えてしまっているように感じます.

そんなわけで,今回の五輪は,既に殆ど見ていないし,あまり見ないんじゃないかなあ,って思ってます.

2006年2月13日 (月)

「創造力」の台頭

早大、トヨタ自動車破る 社会人上位相手は18年ぶり

本当に素晴らしい早稲田の勝利でした.体格面での差を,個人の技術と創造力,そして,プレーで意識の共有で,跳ね返していました.

少々,話が逸れますが,最近,「日本に自由は無いのではないか」,って思う気持ちがありました.というのも,マニュアル通りに行えば上手くいく,というような風習が,蔓延しているからです.あらゆるところで見かける「こうすれば儲かる」や,「必勝○○」,具体例を挙げると,キリがありません.

しかし,今,スポーツ界,特に若い世代では,これが大きく変わろうとしているように思えます.要所要所を個人の判断で,状況を打開する早稲田の判断力は,社会人を遥かに凌駕していました.

また,昨日のサッカー日本代表戦,2点目のCKに繋がるスルーパスを出した長谷部と,それに反応した巻の走りこみ,そしてそのスペースを作った佐藤の動き出しなどは,あの瞬間に,彼らが各々の最適解を求めた結果であり,練習の少なさは,各自の判断力で,どうにでもなることを証明した素晴らしい連携でしたし,更に戻ると,高校サッカーの野洲高校など,あの決勝ゴールをマニュアルで作り上げたはずもありません.

今年のスポーツは,創造力にあふれた試合が多く,素晴らしいものばかりです.この流れが,他の業界にも広がるといいなあ,と思っています.

2005年12月 5日 (月)

必然の敗北

早大、対抗戦初の5年連続全勝V=ラグビー早明戦

ということで、大学生活の6年間、全て早稲田に敗れてしまいました。まあ、入学当初は、そんなでもなかったんですが、ここ数年は、勝つ見込みが無いですね。
今日も、TV観戦、しかもラスト10分しか見てないんですが、明治ラグビー部といえば、故北島忠治監督ですが、そのポリシーが、無残なほど散っていましたね。とにかく、前に行く推進力、そしてそれを奏でる精神力が足りないんです。特に、バックスには、正面からぶつかっていこうって姿勢すら見られず、小手先で、如何にかしようとしている姿には、ホント、ガッカリでした。確かに、早稲田のタックルは、非常に巧くて、速くて、強く、正面からぶつかっただけでは、足りないのですが、それでも、強く当たるという基本を無視して、行っては何も意味がありません。

せっかくの学生のスポーツなんだから、勝利よりも、単純に当たりで自分の力を出し切る程度で十分なので、信念を貫き通すようなプレーを見たいものです。そうすれば、負けが経験となり、足りないものが必然的に見えてきて、いつかは勝てるのではないかと思います。まあ、早稲田の壁が相当高いので、そう簡単には勝てないでしょうが、それでも、毎回応援してくれるお客さんを楽しませることは、出来ると思います。

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