ニュース

2008年9月16日 (火)

格差社会の是正が先か、戦争が先か… ::リーマン倒産問題::

Wall Street awakes to 2 storied firms falling

アドレスに、"meltdown"っていうのも、中々、衝撃ですが、現実に起きた出来事も、かなり衝撃です。

リーマンは、今の日本の企業概念をおかしくさせた最大の外資でした。

経済自由化の開始と共に、ホリエモン騒動を引き起こさせ、「企業は株主のためにある」という概念を持ち込み、各企業に株価を吊り上げを促しました。株価の吊り上げのため、人件費の削除して支出を減らそうとする姿勢、偽装を行ってまでの利益を得ようとする姿勢は、全てこの意味のあるかどうか分からない「企業は株主のためにある」というお題目によって、動かされたと言って過言ではないでしょう。

そんな、「親玉」のリーマンが潰れた、ということで、今の日本の抱える、「格差社会」、「偽装問題」が一気に解決されるかもしれない、という期待がもてることは朗報です。

が、間違いなく、もう一回、大きな痛みを抱えなければならないでしょう。後は、その痛みが、戦争まで至らなければいいのですが…。

2008年1月28日 (月)

「偽装」演説 ::大阪知事選挙::

大方の予想通り、大阪知事選挙は、橋下弁護士が勝利しましたが、その後の会見で、勝利要因を聞かれても、決して知名度を高いことを上げなかったこと、そして知名度だけで投票するほど大阪区民はバカではない、という発言に、少し危うさを感じました。

この発言は、他のとんちんかんな芸能人政治家と違い、意識せずに発言しているのではなく、意図的な発言だと思われます。橋下弁護士の知名度は、選挙に有利に働いたことは、間違いないでしょうし、本人だって、それが分からないほど鈍感なはずはありません。なぜ、この手の発言をしたのでしょうか?

それは、この手の発言が、日本人を最も喜ばせる言葉だということを分かっているからです。

***

私は、この手の『本当かどうかよりも、お客さんを喜ばせる』発言は、今、日本の抱えている最も大きな問題だと思っています。

これを一言で言うなら、ミートホープ社長が捨て台詞で言ってしまったので、まともにとりあってもらいませんが「牛肉って書かなきゃ買ってくれない」ということです。

現在の日本では、中身がどうであるかってことよりも、なんらか箔が付いるかどうか、が重要なんです。そして、箔が付いているものを手にすることが、今日本人が最も満足される手段なのです。(逆に2ちゃんねるの一部の住民は、「スイーツ」ブームで分かるように、箔が先行してしまうものが大嫌いですね。世論とは水と油のような状況になってしまうのも、この辺にあるんでしょう。)

船場吉兆だって、再生紙問題だって(本気で仕事に影響でそうになってます)、行き着くところは、儲かるかどうかなんでしょうが、それを生み出す手段として日本人がどうすれば満たされるかを研究した結果でしょう。マイナスイオンとかも、効果があるかどうかではないのです。そう書いてあることが、売り上げ増につながるのです。

ある程度の過大広告であれば問題ありませんが、今の日本はこれらの手段を「顧客満足」と命名し、足元が揺らいでしまうほど積み重ねてしまっているのです。

***

オトナの世界には本音は話してはいけないときがあります。今回のような状況は、まさにそんなときです。が、今、そのオトナの世界が崩壊しかかっています。橋下弁護士が、ホントに改革したいのであれば、このオトナの作法をぶち破る必要性があったように思えます。

===

一方で、世の中、改革、改革騒いでいますが、本当に改革を起こそうとすれば、簡単に風向きは変わります。急激な変化を起こせば必ず、それと匹敵する反発力がおきるのは、自然の摂理ですから。

改革を起こすにも、当選しなければ元も子もありません。そこまで分かっていて、橋下弁護士は、当分の間、敢えてオトナの作法に従ったようにも見えます。

橋下弁護士は、今後も目先にある市民の支持率を求めるのか、それとも選挙で勝つための手段としてこの手の発言をしただけなのか、もっと先を見つめ、今後、こういう発言に引っかかっちゃいけないよ、と説いていくような進め方をするのか、しっかりと見つめる必要があるように思えます。当選後、すぐに「行列の出来る~」、に出て、番組を面白くするためだけに他の弁護士を罵り合う姿を見ていると、かなり不安ではありますが…。

2006年3月12日 (日)

Winny流出問題の原点

Winny個人情報流出まとめ

昔,書いた『「情報」の使いかた』で,日本人の情報リテラシーの無さを危惧していたんですが,こんな早い時期に,大きな問題になるとは思っていませんでした.

ただ,この問題の原点は,日本人が情報リテラシーを持っていないことではなくて,これを身につける前にインターネットが流行してしまったことにあります.ということで,ごり押しで低価格ADSLを進めていったあの人が,元凶です,って一人のせいに断定してしまうと,Winnyで情報流した人が責任を押し付けようとするのでしませんが,かなりのウェイトをしめていると思っています.

値段が下がるということは,消費者にとって,必ずしも良いことではない,ってことが,見直されるキッカケになってくれると良いなと思います,

にしても,一介のサラリーマンが顧客情報を流すなら兎も角,自衛官が軍事機密情報を流してしまっているのには,日本の平和ボケも来るところまで来ちゃってる感じで,ちょっとショックでしたね.第二次大戦後の大国同士の戦争は,兵器によるものから,情報によるものへ形を変えただけに過ぎませんし,今でも「情報の戦争」は行われており,日本も逃れるわけにはいきません.情報による攻撃は,組織を一発で壊滅に追い込む威力を持っており,これは民主党の永田議員が見事に体現してくれました.

もちろん戦争は,無いにこしたことはないんですが,実際に情報の戦争が行われているだけに,自衛隊や公務員や,警察官など,国に関る仕事をしている人たちには,簡単なネットワークの仕組みや(ネットに繋げば,情報が流れてしまうリスクが,僅かながらでもあることなど),情報リテラシーを徹底してもらいたいものです.今回の問題の対策がWinny禁止じゃあ,余りに短絡的過ぎるし,同じような問題が再び起こるんだろうなあ.人事みたいに書けてしまう私も,かなり平和ボケしてますね.

2006年1月21日 (土)

「たられば」で無かった参入

ホリエモンの人気の高さの一つに,球団にしろTVにしろ,議員にしろ参入失敗に終わったことにあるのでは無いかなと思います.これらが失敗に終わる度に,「既存の権力」の挑戦者であり,見えざる手によって潰された人可哀想な人,という印象が作り上げられていき,そして,参入すれば,必ず成功するだろうという「たられば」の期待が,異常なまでに膨れ上がっていきました.

しかしながら,私は,これらの「たられば」に,全く同意できませんでした.というのも,これらで有名になる前に,大きな業界に進出したとき,自爆して,大失敗をし,更に無かったことにする,という,成功者になるために絶対に通らなければならないプロセス,「失敗をどう克服するか.もしくは,どう活かすか.」を全く行わなかったからです.その業界は「OS」業界です.

ウィンドウズ独占状態に一石を投じるOS、Lindows 8月29日、日本語版パッケージ販売開始

Lindowsとは,海外の企業が開発したLinuxのディストリで,名前がアレである時点で,元々,Linux業界からそっぽ向かれていました.が,ホリエモンらが手を加えた日本語版は,適当な日本語化等,完成度を下げる行為を行い,ユーザーを更に引き離すという,さらにとんでもないシロモノでした.

LindowsOSへの小さな期待と大きな不安

「この製品で,5%のシェアを奪う」という,理想と現実のギャップの余りに激しさに,自分を含むITオタクは,辟易したものです.更に,Lindowsを切捨て,Turbo Linuxを買収したことで,ITオタクの怒りを一段と買ったのは言うまでもありません.

----

この「Lindowsの自爆」を知っているITオタクは,今回の騒動は,特に驚くものではなかったと思います.結局,問題になっても,このLindowsの大失敗は,全く報道されませんでしたが.マニアックな問題なので,放送するのが難しかったとも思います.しかし,この事実を報道していれば,もう少し被害にあわれる方々も減ったのではないかな,と思っています.

ちなみに,何も保障しませんが,個人的なオススメIT企業は,無難なところで,「Yahoo!」と,新興勢力としては,「はてな」です.「Yahoo!」は,儲けを急がず,本当に必要なサービスを吟味して提供していると思います.「はてな」は,個人的に,ひげぽんが居るっていうのが期待大ですね.x86以外のCPU(例えばARM,SHのメチャメチャ軽いOS作って,携帯用のOSを支配してもらいたいなあ,って思っています.まあ,TRONみたいなこともあるので,難しいかもしれませんが….

2005年12月 6日 (火)

適正価格

「日本全体がバブル期の雰囲気」…奥田会長が苦言
そう感じるんですよね。今の株式市場。鉄鋼業などは、中国特需が見込めるって材料がありますが、ハイテクに関しては、何か大きな出来事があったわけでもないのに、毎日上がっているのには、大きな不安を感じます。

個人的な感想を言えば、今ハイテク株、特に大手メーカーは、むしろ下がるべきであると考えています。というのは、TVしかり、DVDレコーダーしかり、どこも同じような製品しか作れておらず、結果、値段競争をせざるを得なくなり、収益が下がることが見えているからです。まあ、下がるべきっていうか、下がって欲しいっていう個人的願望って言い方が正しいですかね。

何はともあれ、評価は中身が伴うべきであり、評価を具体的に表す価格は、安ければいいってわけでもなく、ましてや、雰囲気で決まるようでは、現状は、いいかもしれませんが、かなり近い将来、投資家、会社共々間違いなく困ることが起きるでしょう。ここで持ち出すのもなんですが、トランス業界のように、持ち上げられた末の無残な結末に向かう前に、どうにか落ち着いて欲しいものです。