大方の予想通り、大阪知事選挙は、橋下弁護士が勝利しましたが、その後の会見で、勝利要因を聞かれても、決して知名度を高いことを上げなかったこと、そして知名度だけで投票するほど大阪区民はバカではない、という発言に、少し危うさを感じました。
この発言は、他のとんちんかんな芸能人政治家と違い、意識せずに発言しているのではなく、意図的な発言だと思われます。橋下弁護士の知名度は、選挙に有利に働いたことは、間違いないでしょうし、本人だって、それが分からないほど鈍感なはずはありません。なぜ、この手の発言をしたのでしょうか?
それは、この手の発言が、日本人を最も喜ばせる言葉だということを分かっているからです。
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私は、この手の『本当かどうかよりも、お客さんを喜ばせる』発言は、今、日本の抱えている最も大きな問題だと思っています。
これを一言で言うなら、ミートホープ社長が捨て台詞で言ってしまったので、まともにとりあってもらいませんが「牛肉って書かなきゃ買ってくれない」ということです。
現在の日本では、中身がどうであるかってことよりも、なんらか箔が付いるかどうか、が重要なんです。そして、箔が付いているものを手にすることが、今日本人が最も満足される手段なのです。(逆に2ちゃんねるの一部の住民は、「スイーツ」ブームで分かるように、箔が先行してしまうものが大嫌いですね。世論とは水と油のような状況になってしまうのも、この辺にあるんでしょう。)
船場吉兆だって、再生紙問題だって(本気で仕事に影響でそうになってます)、行き着くところは、儲かるかどうかなんでしょうが、それを生み出す手段として日本人がどうすれば満たされるかを研究した結果でしょう。マイナスイオンとかも、効果があるかどうかではないのです。そう書いてあることが、売り上げ増につながるのです。
ある程度の過大広告であれば問題ありませんが、今の日本はこれらの手段を「顧客満足」と命名し、足元が揺らいでしまうほど積み重ねてしまっているのです。
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オトナの世界には本音は話してはいけないときがあります。今回のような状況は、まさにそんなときです。が、今、そのオトナの世界が崩壊しかかっています。橋下弁護士が、ホントに改革したいのであれば、このオトナの作法をぶち破る必要性があったように思えます。
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一方で、世の中、改革、改革騒いでいますが、本当に改革を起こそうとすれば、簡単に風向きは変わります。急激な変化を起こせば必ず、それと匹敵する反発力がおきるのは、自然の摂理ですから。
改革を起こすにも、当選しなければ元も子もありません。そこまで分かっていて、橋下弁護士は、当分の間、敢えてオトナの作法に従ったようにも見えます。
橋下弁護士は、今後も目先にある市民の支持率を求めるのか、それとも選挙で勝つための手段としてこの手の発言をしただけなのか、もっと先を見つめ、今後、こういう発言に引っかかっちゃいけないよ、と説いていくような進め方をするのか、しっかりと見つめる必要があるように思えます。当選後、すぐに「行列の出来る~」、に出て、番組を面白くするためだけに他の弁護士を罵り合う姿を見ていると、かなり不安ではありますが…。
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